兎小屋 〜side:♀〜

動けない私を大島くんは、いきなり抱っこした


「え!?な、何!」

「ん?床汚いから。ここに座ってろ」


言いながら、私を生徒会長室内にある、ふかふかのソファーの上へ下ろした


「…ありがとう」

「俺のせいだしな…でも」


一回そこで言葉を区切り、ちょっとだけ、意地悪な笑顔をみせる大島くん


「慣れてね?…卯月?」

「っ!!」


そして、私の大好きな笑顔で、言い切って大島くんは、何事も無かったように書類の積まれた机に着いた


い…今、さりげなく名前で呼ばれた?!

ってゆうか、さっきから私ばっかりドキドキしてる

大島くんばっかり余裕なんてズルい!

なんか、悔しい!

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