兎小屋 〜side:♀〜
それは、本当にいきなりだった
茶々の小屋の掃除を終えた生徒会長が、茶々を抱き上げた
小屋に戻すのかと思ったら、生徒会長は茶々を抱っこして頭を撫で始めた
撫でられてる茶々の目がとろんとしてくる
そして、茶々は完全に目を閉じて眠りの体制に入った
私は、そんな茶々から視線をずらし、生徒会長を見てしまった
「…っ!!」
思わず声が出そうになった
だって…
だって!
生徒会長が笑ったんだよ!?
しかも、なんな無邪気に!
初めて見た
クールだと思っていた生徒会長の温かい笑顔
私は…
彼のその笑顔に
一瞬で恋をした