xxx。
情報xxx。

親友と君と私。

5月上旬の暖かい気候。
あと一時間で終わる授業。
親友との屋上で昼食。




「晶ぁ~」




甘ったるい女の声がなければね。




「ぐぁあ!ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく!」


「まぁまぁ」



牛乳パック片手にじたばた足をならす私を宥める親友こと、アリサ。



「嫌だ!みてるだけでこう!あの、ほら!」



「あ~はいはい」



苦笑いぎみに頭を撫でられる。




私が怒っているのは、他でもない


「悪いけど、僕勉強中なんだ?」


このタラシの教師に、だ。



彼の名前は、大空晶。
理科の教師で甘いルックスが人気で、年も22歳と学校1の若さを誇る。たまにつける群青色の眼鏡にグッと来る[らしい]




「何がかっこいいんだか・・・ていうか教師のくせして生徒の有意義なランチタイムの時間削んなし」



「口悪いよ梨恵・・・それにかっこいいじゃない。大空先生」




「はぁ!?アリサ頭大丈夫!?」



「殺すよ?」




真っ黒な笑みを貼り付けられれば謝るという手段しかなく小さくすみませんと謝った。



「わかればよし。で、大空先生の話。」




「いいよ~私、理科大嫌いだし」



「大空先生が嫌いなだけでしょ!」




「あんな女たらしのチャラい教師」




事実、昼休みに放課後に休み時間に授業中エトセトラエトセトラ・・・女子と一緒にいるところしかみたことがない。




「授業分かりやすいよ?」




「私、宮部先生のが好きだから」



宮部先生帰って来て~と屋上からグランドに叫んだ[宮部先生とは、去年転勤した54歳小太りの理科教師である]





「まぁ、どうにかなるんじゃない?」




「なにがよ!!」




サンドイッチを頬張るアリサを横目に、女子とキャッキャッしている大空を見た。




「やっぱり、嫌いだ」




呟いた声は、きっと誰にも聞こえてない。
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