生きてるロボット

次の日の朝、各マスコミに会見の招待状を送り、トレーニングルームに呼びつけた

「只今、氷河博士に各マスコミが呼ばれ、ある部屋に呼ばれました。どうやら博士は、ココロを持つロボットを作ったそうです!!まだ博士とそのロボットは出てきてまいませんが、それが真実ならすばらしい進歩です。あ!!出てきました!!」

マスコミのたくさんのフラッシュの中博士の後ろにスーツを着たロボット達が姿を現した

「博士!!それがそのロボットですか!?」

「あぁ。そうだ」

ざわざわと会場がざわめく。誰がどう見ても人間にしか見えない見た目は、男性という分野でもイケメンの部類に入るものだからなのか、高過ぎる完成度のせいなのか。たぶん、その両方だろう。

「それはほんとにロボットなのですか?!」

この質問は博士にとってはとても失礼なものだ。作ったのではなく、連れてきたのではないか、なんて言われてるようなものだ。

その言葉を聞きのがさなかった博士は、おもむろに立ち上がり隣に立っていた03の手を掴んで持ち上げた。その行動に会場は静かになる。なにが起こるか皆期待してるからだ

「その質問は私を侮辱するものだ。ならば見せてあげよう、これがロボットなのを」

すると彼女は白衣からナイフを取り出し、03の手を思いっきり切った

「あああああああっ!!」

03が叫ぶ。このロボットには痛点も備わっているようだ。マスコミは騒ぎ出し、叫ぶ者、逃げようとする者、腰を抜かす者とさまざまな中、女性としては低い彼女の声がトレーニングルームに響いた


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