生きてるロボット
★偉大な発明家
「やっと完成した」
彼女の目の前に立つのは5人の男たち。たってはいるが、意識は無いのか、微動だにしない。
彼女は小さなスマートフォン(に近いもの)を開き、【起動】のボタンを押した。
「「「「「起動しました」」」」」
起動が済んだあと、ロボットたちは辺りを見渡した。まるで自分いる場所を確認するかのように
「おい、ココはどこだ」
「研究所」
「お前、誰だよ」
「あなたを作った人」
一体が話しかけてきた。口の悪いのは初期設定。彼女も淡々と答える
「私からの質問、あなたたちは人間?」
「…いや、違う」
どうやら、ロボットたちは自分が何物なのかはしっかり理解しているようだ。
「少し質問なのですが、俺たちは何のために作られたのですか?」
またもう一体、話しかける。そいつが頭脳派なのも、初期設定
「あなたたちを作った理由なんて出来た今ではもう無い
だから、自由にすればいい。君たちの持つ超能力はどうにでも使える
法律の関係ないあなたたちには、世界を破壊とか、人殺しとか、いろいろある」
「せ、世界を破壊って…」
「ひ、人殺し!?」
「あぁ、でも、できない事もある。
私と、この研究所には害を及ぼせない」
気の弱い幼顔の子、純粋の愛され系もこれらもみんな彼女が作った発明品
「あなたたちの住む家は頭に入れている。
自分で行って、自分の能力でも確認して来い、今すぐ
目障りだ、早く行け」
「はぁ?」
口の悪い一体が、彼女の胸倉を掴んだ
それはまた短気なようだ。しかし、彼女は表情ひとつ変えない。そして言い放つ
「忘れるな、あなたたちなど
この指ひとつで、消せることを」
「…ふん!!」
手をどけ、みんなの向かった方に
その一体は歩みを進めた
「怒りの感情はしっかり起動したようだ」