生きてるロボット

少したってから3体は目を開き、皆それぞれに何かに向かい、手をかざし唱えた。

一体はアルミ缶に向かい、

「ディサピアード」

と唱えるととアルミ缶は姿を消した

またもう一体は空間に向かい、

「イルージョン」

と唱えると犬が現れた
しかし、それは煙となって消えた

そしてもう一体は砕けたバラに向かい、

「リプロデュース」

と唱えると砕けたバラが元に戻った

「こんな力が使えるなんて…」

「ホント、僕たち変わってる」

「まぁ、人間じゃないしな」

自分の手のひらを見たり、顔を触ったりして、自分の存在を確認している

バタンッ――

「自分の能力の使い方が分かったようだな」

「だからなんだよ」

博士がトレーニングルームに入ってきた

「01、お前は破壊」

「はぁ?」

「02、お前は凍結」

「……」

「03、お前は幻覚」

「幻覚?」

「04、お前は消滅」

「そうだね」

「05、お前は再生」

「う、うん」

一体一体を指し、能力を述べていく、相変わらず変わらない表情にロボットたちは困惑の表情を見せる

「その番号は何?」

「ただの完成順だ」

「じゃあ、名前はなんなんだ?」

04が問うが、答えはあんまりなものだった

「名前なんているのか?ロボットのくせに」

「もういい!!俺たちをなんだと思ってるんだ!!」

怒りの感情が激しい01は彼女に手をかざし、そして

「デストロイ!!」

と唱えた



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