ちょこれーと





メールが届いたのか
三侑が後ろを振り向いた





【あ・り・が・と・う】



口パクで

そう言った。







私は精一杯にニコってわらった。







笑った後に、秀の方を見る。





下を向いてケータイを弄っている。


ケータイを弄る時、髪を触る癖。




秀を見ていると泣きたくなる



心が締め付けられるように苦しくなる





悲しいときに見る秀の笑顔で私も笑顔になれる



秀を好きでいるだけで



私は


元気になれる




秀と話したらその日一日が笑って過ごせる


でもね





私が選んだのは友達。







秀を忘れなきゃ。







私は三侑を応援するんだから・・・・



きれいごとでもいい。



大切な二人が幸せになってくれれば


きっと私も幸せだ。



そう思う。






< 12 / 36 >

この作品をシェア

pagetop