ちょこれーと







「・・・ただいま」


「おじゃましまーす」

玄関で靴を脱いでリビングに行く


キッチンで晩御飯を温めているお母さん




私の大好きな煮込み豚





いい香りが少しだけ私を癒してくれる



「お帰り!麻美、あんたこんな時間までどこ行ってたの!??」


何て言えばいいの!?
言い訳がみつからないよ・・・





どうしよ



何か・・・何か言い訳・・・



ないよ・・・・探しても


出てこない





「おばちゃん!コイツ馬鹿なんですよ〜!??帰りの電車寝過ごして慌てて降りたのはいいけどかなり遠くに行ってたみたいで時間かかったんだって〜」




え!??





「麻美はいつもどっかおっちょこちょいな所あるからね〜しっかりしなさいよ〜!!」


秀・・・ありがと




「・・・うん」


秀に私はなにがあったとか
言ってない




だけど



気を使ってくれる







私は今も相変わらず冷や汗が止まらない




だけど


心臓のあのドキドキは

少しづつ



おさまってきてる





早くお風呂入りたい






「お母さん・・・ご飯の前にお風呂入りたい・・・」


汚い体を洗いたい



冷や汗で服が冷たい


シャワーを浴びたい・・・



アイツらの臭いを早く体からおとしてしまいたい・・・・




「でも、すぐにご飯できるわよ??」




こんな体でご飯なんてたべたくないよ・・・





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