ちょこれーと





眠れない




目を閉じてもいつまでたっても





あの事ばかり思い出して眠れない






やっと眠りについたのは空が明るくなりはじめてからだった





寝覚めは最悪だった





2時間も寝てないから

目が少し充血してる




目薬をさして




朝食を食べて



朝の支度をする





今日はいつもよりも早く家をでた




あの道を通りたくないから



少し遠回りだけど違う道を通る






電車の時間に間に合った


少しギリギリだったけど


「麻〜おはよ♪」
いつもの車両いつもの元気な可愛い声


「三侑おはよ〜!!!」


「今日も寝坊かとおもったよ〜」
三侑は悪戯っ子のように笑った


「さすがに2日連続はないよー」


「まあ、誰かサンは寝坊の常連だけどね」
誰かサンって??



「え!???」




「秀だよ秀!!」

三侑が小声で言った






秀が遅刻じゃないためには

この電車に乗らなきゃだめなんだけど・・・








電車を降りて周りを見渡す




少し前に


男子達に混ざって秀もいた・・・





秀おはよ。昨日はありがと。



声には出さない




もう秀に自分からなるべく話し掛けないようにするから・・・


「あ・・・秀だぁ・・見て麻!!秀が前を歩いてるよお」

三侑も見つけたんだね


「あ!!!ほんとだ!!」




「今日から頑張って積極的に話し掛けていくから!!!!」

私と正反対な目標





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