ちはる 保健室登校中
「お願い!1時間だけ!次の数学だるいんだもん」

保健室に数学の授業をさぼるために来たらしい。

男子のくせに、甘えた声を出している。

「だめ。帰りな」

淑乃先生がきっぱり言った。

「ねえ。あそこ、誰いんの?」

急に男子は話題を変えた。

きっと、わたしが隠れているベットを指さしているだろう。


わたしは、ゴクリと唾を飲みこんだ。


「あんたには関係ないの!」

淑乃先生が強く言った。


お願い、先生!そのまま、そいつを追い返して!!
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