英語と関西弁が大好きです
続編 The last chapter
君色の風
―――――あれから五年
死というものはひどく残酷で
同じように神もまた残酷で
当の本人も
その周りの人々も
簡単には再出発できない。
…俺もまた、その一人。
彼女の死の後、俺は一時期仕事を休んだ。
このままでは仕事にならないから、自分なりにけじめをつけたつもりだった。
今でも悲しみは消えていないけど、少しずつ前に歩き出している。
“無理しないでね、先生”
あいつならきっと、こう言うと思う。