英語と関西弁が大好きです

「あんな、黒川?俺、こう見えても教師やんか。せやから、家庭事情に首突っ込んだらあかん。ま、そないなこと、お前ならとっくに分かっとるやろうけど」


「……」


「せやけどな、教師だから言えるってことも、実はあるんやで」


「…?」







「感謝せえ」


「…え?」



「お前を産んでくれはったお母さんにも、お前を育ててくれはったお母さんにも、恥ずかしくないように生き?どんな事情があるかは別として、とりあえず感謝しいや。どちらも、ええお母さんなんやろ?」


「…はい」





「お前やったら、必ずできることやないかて、俺は思うで」


「はい」







「ただーし!辛くなったら泣くこと!そして、泣いたあとにはシャワーを浴びること!」


「へ??」


「そやかて、重い空気が体中に溜まってまうやろ??」


「ふふ!先生らしいです」


「せやろ?」


「はい!」














よかった。


笑ろうてくれた。


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