お兄ちゃんは先生?!
「……っ!?痛ったぁーい!」



頭に走った衝撃に上を向くと、仁王立ちで私を睨む人物。



その右手には、出席簿が握られている。



「いないかと思ったのに、不意うちってなに!」


「毎日毎日、遅刻してくんのが悪りぃんだろ」



「だからって、出席簿の角で殴ることないじゃん!?」



「なんだ?出席簿じゃなくて、ボールペンの先で頭刺した方がよかったか?」



「人殺す気?!」



……と、その時。
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