My Dearest is...
Episode.1
終わりの始まり
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「ねぇ佐山あ−。ipod貸してっ」
「真奈のあるだろ」
「最新じゃないの−」
「無理。」
「ipod貸して、ipod貸して、ipod貸して、ipod貸して、ipodか...」
「「うるっさ−い!!!」」
塾長がうるっさ−い!!なんてことは、口が裂けてもいえない。
「...ねぇ塾長−佐山がipod貸してくれない」
「一応言っとくけど、勉強する場ですょ−??ここは。」
「ワカッテマスヨ」
私は、塾に通う中2。
この塾は結構自由で、ipodや携帯OK、というような感じです。ゆるゆるです。
だからなのか、成績は伸び悩み。塾を変えようか...なんて思ったりして。
でも佐山がいるから、辞める気はない。
だって、大好きだもん。
「ね、佐山。今度ね、ディズニー行くんだ♪お土産買ってくるね」
「特大のプーさんのぬいぐるみよろしく」
「無理でしょ!!」
こういうとこもスキ。
------------ウィーン
「あっ恵梨と愛花じゃん」
「「おっ真奈−」」
「ねね、今度私ディズニー行くんだ!お土産買ってくるね」
「ありがと−!!よろ」
この2人は他中だけど、4人とも同小だから普通に仲良い。
「「はい、授業だょ−席着いて−」」
「はあ−い」
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「だから、この三角形の合同条件を使って...」
「zzz」
「寝ないの!!」
睡眠は、成長の源である。早くおっきくなって、佐山と並んで歩くんだ。だから、1分1秒無駄にはできないんだ!!
「zzz」
「今度はこっちの三角形の...寝ないの−−!!!!」
「お前そんな寝てばっかで大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫♪」
「成績落ちてるだろ−が」
「いいの−私が良かったら」
佐山と一緒にいれたらいいもん。成績落ちても佐山と一緒にいるし、どこまでもついてくから。
「じゃ、俺帰んな。」
「じゃ、うちも−」
本当は、先生に質問したいとこあったんだけどな。
「恵梨、愛花ばいば−い」
「「ばいば−い」」
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