My Dearest is...
「なあ、真奈。」
「なあに??」
なんでそんな真剣な顔してんの?まっまさか!!
ドク..ドク..ドク..ドク..ドク
心臓が破裂しそうだょ−!!!
「俺な...」
「うん」
なあに−−−−−−−−!!!
「...彼女できた」
「...っ!」
えっ..なに、今何が起きたの?佐山なんて言ったの。聞こえなかった。って思いたい。ううん、聞こえた。ハッキリ..
"彼女できた"...って。
「そ、そうなんだ...」
と、とりあえずこの場を乗り切んなきゃ。
「よかったね!おめでとっ!!まさかあの佐山に彼女ができるなんてね−想像しただけで、笑えてくるわ。物好きな人もいるもんだょ」
あれ?私今なんか場違いな事いってない??
佐山が冷たい目で私を見てくる。
-あっ、本気なんだな。
目で分かった。私じゃ足元にも及ばないくらい佐山のなかで、おっきな存在なんだってこと。
「...なっ!冗談だょ、冗談!本気にしないでよ−ゴメンゴメンっ。あっ!迎え来たぽいからまたね!」
「ぉう」
いかにも不機嫌ですって感じの声。不機嫌通り越して泣きたいのは、こっちだょ。幸せで尊いこの日々がいつまでも続くんだと思ってた。なのに、なのにっ!
--もう、ダメかもしれない。
--------------------ガチャン
「まっまさか佐山に彼女できるなんてね−佐山ごときに彼女なんてもったいないっつ−の..さ、佐山なん.なんか..に.は..わたしが..1番な..んだ.ょ...ォ」
なんで!!なんで、なんで、なんで!!!!私は..?もう...ヤダあ...........。
2時間、泣き続けた。
-----------------ピロリーン
「メ−..る??」
名前表示は...佐山。
「いまさら...なに」
1人に耐え切れなくなった私は、佐山へ返信せずに、恵梨に電話した。
----------------プルルル
案の定、授業中。
「はあ」
なんか泣き疲れた。少し寝よう。
----------------ピヨピヨ
っん。朝?か。
今日は、学校休もうかな。