My Dearest is...
新しい世界
「いってきます!!」
「いってらっしゃい」
今日から、新しい世界の新しい日々が始まる。
玄関を左足からでた。良いことあるかな。
「おは−真奈」
「おはよう、優衣−!!」
「今日から私、新しい世界で生きるから!!あと、塾やめて、新しい塾行くの。」
「そ−ですか、はいはい朝からうるさいょ−頑張って−」
そういえば優衣って朝、低血圧なんだっけ。テンション低いな−。
と、思いつつ、時は過ぎ。
「ついに放課後がキター!!」
「テンション高っ!!新しい塾がそんなに嬉しいかっ」
嬉しくないに、決まってる。
「新しい世界の華々しい門出じゃないか」
「はいはい、じゃいってらっしゃ−い」
「いってきま−す」
----------------ウィーン
「こ、こんにちわ−..」
「「「こんにちわっ!!!」」」
総出でご挨拶...。前の塾とは、比べものにならない先生たちの元気のよさ。
「はい、中野さんだね、俺は、塾長の高野航で、中野さんの担任です。よろしくね」
「は、はい..」
なっかなかのイケメンっ!!
って何考えてんだ、私。
手に光るのは、結婚指輪。なんだ既婚者か。ってか私、年上好きだったっけ!?そか、新しい世界に動揺してるんだね、うん絶対そうだよ。
「今日は、Aクラスで授業を受けてもらいます。ここの席に。」
「..はい。」
ちょちょちょ、周り他中ばっかじゃん。うわ−ヤダー。緊張しすぎて、かちこちだょ−。
「授業始めま−す!」
今日は2教科、2時間か。しかも、数学と国語だし。
でもなんか、すごいわかりやすい。すごく耳に入ってくる。
いつも解けない問題まで解けてる!!すごい!!!
「どう、分かる??」
誰か話しかけてきた。先生だ。名前は..中山隆。
数学担当か。
「すごく、わかりやすいです。」
「よかった−」
言っちゃいけないかもだけど、この人、汗くさ!!
い−や−だ−!!
「これから、頑張ろうね。」
「は..はい。」
いやです。あなたとは、いやです。
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