ショートしょーと

救え!桃太郎5~スピンオフ小畑駒子誕生

むかしむかしの大むかし。





小畑さん夫婦に待望の赤ん坊が生まれた。






両親はこの女の子に駒子と名付けて、たいそう可愛がった。





駒子が十一の春のこと。





両親が賊(鬼が島の鬼)に襲われ亡くなった。





それを不憫に思った万造(後のお爺さん)は、駒子を旧知の剣術道場に預けた。





駒子は門下生の世話をしながら、自身も稽古に励んだ。





月日が流れ、十七の夏。





道場で駒子に敵う者は、師を除いて他におりませんでした。





駒子は道場を離れ、故郷に戻って来ました。





駒子はお爺さんを尋ねて、積年の思いを打ち明けました。





「私一人で賊退治に行って参ります」





翌朝、夜明け前に出発した駒子は、朝日が昇り切る前に賊を殲滅しました。





めでたし、めでたし。





桃は?





いらなーい。





桃、必要なーい。
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