僕と翔太
しかし、ショウタは薄れていく意識の中で、
助けてくれると信じていた。
必ず翼がやって来ることを……


「ショウタ!お願いだ! 
こんなオレだけど姿を見せてくれ! 
もしもこんな俺に愛想を尽かしたのなら、
新しい場所で幸せになってくれ! 
ショウタ! 
お願いだ! 
返事をしてくれよ!」


 翼の頭の中は絶望に支配されている。


それでも、翼は走ることを止めなかった。
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