僕と翔太
 絶対にショウタが見つかるまでは、
死んでも諦めない覚悟があった。


 しだいに、雨は収まり夜も明けようとしていた。


「ショウタ! 
俺はもう二度とかけがえのないものを失いたくはないんだ! 
本当にすまなかった! 
今頃になって気づいたよ! 
かけがえのないものと真剣に向き合わなければ、
本当にかけがえのないものを失ってしまうことが……
だから、神様、どうかショウタの命だけでも助けて下さい! 
この通りです! 
お願いします! 
たとえ、この自分の命を引き換えにしてでも……」
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