僕と翔太
 確かに時々ショウタのことを思い出しては
涙することもあるが、
翼の心の中にショウタが今でも生き続けているから、
寂しいだけの気持ちは一切なかった。


 気持ちよく晴れた青空の下で翼は
しっかりと手を合わせて、
そっと目をつぶり深くお辞儀をした後、
まっさらな青空の果てを見上げながら誓いの言葉を捧げた。


それはまるで大きな青空に溶け込むような
優しいタンポポの白い雲のように……
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