僕と翔太
 たまの休日はショウタと一緒に、
近くの河川敷の公園でフリスビーを投げて遊んでいた。


「ショウタ、もう一度いくぞ、それー」


 赤いフリスビーを追いかけるショウタは、
尻尾を激しく振りながら、
キャンと楽しそうな声を上げながらキャッチをした。


 いつもはそのまますぐに戻ってくるのだが、
中々戻ってこない。

翼は不安になってショウタの元へ走っていった。


 すると、ショウタは一輪のタンポポの花に興味を示していた。


 (きれいなはなだなあ、あのしろいのはなんだろう)
< 6 / 42 >

この作品をシェア

pagetop