Fahrenheit -華氏- Ⅱ
俺はマックスに似てたのか……だから瑠華に好きになってもらったってこと??
ずーん…と気落ちしてることも知らず
「でも、アイツ瑠華に一目惚れしたの。
良くあるじゃない?遊びと本気は違うって、あれじゃない??」
いや、俺は遊びでもかなりタイプではあるが、そこまで一緒!
ちょっと…ちょっと、ちょっとちょっと!!俺は自分の行動を思い起こす意味で胸に手を当てた。もしかして、もしかしなくても、精神的双子!?
思った以上にドキドキしてる……ケドそれは良い意味でのドキドキじゃなく悪い意味で…
「瑠華はまぁ、モテる方で。でもそれほど恋愛してたわけじゃなくてね、元カレは一人だけ居たけど…」
心音ちゃんの話に寄れば瑠華の元カレは高校時代のクラスメイトで、心音ちゃんも同じ高校だったが、本人曰く記憶が薄いから冴えない感じで、付き合いも大したロマンチックなものじゃなかったらしい。
初めて聞く瑠華の過去の恋……
マックス以前にもちゃんと……
―――恋
してたんだな…
その後、瑠華が大学に進学すると(元カレは違う大学)何となく疎遠になり、自然消滅したらしい。
そっか……まぁありがちだよな。俺もはじめて付き合ったのは中学生だったけど、そのときの彼女とは高校進学のときに何となく疎遠になっちまってそれきり……今はどこで何をしてるのかサッパリだ。
「Maxが瑠華に真剣になるなんて予想外だったわ。遊び相手にも選ばれないって言う自信はあったから」
「心音ちゃんとマックスとはどうゆう……関係だったの?」
俺がおずおずと聞いた。
「あたし?
あたしはMaxの兄貴のJoshuaと付き合ってたの。だから親しくしてただけ」