Fahrenheit -華氏- Ⅱ
その後はくだらない話で大いに盛り上がり、終電前には解散することになった。
それぞれ方向の違う終電に乗ると、俺はまっすぐ家路に着いた。
ロングアイランドのmomo2を取り出すと、時計は昼の12時半を示していた。
瑠華に電話をしたかったけれど、友達と会うと言っていた言葉を思い出し、
やめた。
瑠華は俺と違って、なかなか友達にも会えない。
楽しんでいる最中かもしれないのに、邪魔するのも悪い。
と言うか、鬱陶しいとか思われたくない。
って言うか、もうすでに思われてるだろうケドね…。クスン。
結局、
“帰ってきたよ~♪ おやすみ(^з^)-☆Chu!! ”なんてメールを送るのが精一杯。
はぁ
声が聞きたい…
会いたい…
キスしたい
触りたい…
じゃなくて、抱きしめたい。
瑠華ぁ。早く帰ってきてぇ。