Fahrenheit -華氏- Ⅱ
「「「で、どんな女よ??」」」
すっげぇチームワーク。息ぴったりだ。
あのぉ…ユウキさん、今打ちましたけど??
って、誰も見てねぇ。大丈夫かよ、このチームは…
「どんなって…」
俺は若干たじろぎながらも
「仕事上では女神で、外見天使なのに、中身は小悪魔ってとこかな?」
なんて思わず真面目に答えちまった。
「「「どんだけよ!どんだけいい女よ!!」」」
「お前の脳内彼女じゃねぇの?」
とタバコを吹かしながら水澤さん。
「失礼な。ちゃんと三次元の彼女っすよ」
「三次元って、ホントかよ」と一人が言い出す。
嘘ついてどーするよ!
俺は携帯を取り出し、開いて見せた。俺の待ちうけはこないだデートで撮ったツーショットになっている。
瑠華ちゃんは相変わらず表情がないけど。可愛いことにはかわりない。
「ほれ。可愛いっしょ♪?」
俺の言葉に一同がにんまりして携帯を覗き込む。
それを見て俺はたじろいだ。
しまった!こいつらのせこい手に引っかかったぁ!!