兎小屋 〜side:♂〜
今日も、彼女は元気良く小屋掃除を始めていた
「寒いのに…すごいよなぁ」
今は、冬。
なのに、彼女は素手で頑張っている
しかも、手には水の入ったバケツをぶら下げている
大丈夫か?
あの子、バケツに集中しすぎてないか?
そこ、たしか段差があったような…
嫌な予感がした
『んしょ…っきゃ!』
小さな悲鳴と共に、彼女は盛大に転けた
そして、バケツの水は見事に彼女に命中
そんな彼女を見ていたら、部屋の扉がノックされた
「会長ぉー先生来ました」
扉の向こうから、呼び出しがかかる
「今、行く」
彼女を気にしつつも、俺は生徒会長室を後にした