兎小屋 〜side:♂〜
照れながらも最高の笑顔で言い放たれた言葉が、頭の中をぐるぐる回る
あんな顔で…
あんなこと言うなよ…
平然を、余裕を装おっていたのに、今ので完全に崩れた
顔…熱い…
俺をこんな状態に出来るのは、きっと卯月だけだ
「はぁ…」
動揺を落ち着かせるため、顔の熱を冷ますため
彼女を見つけた、窓を開ける
そこにあるのは、いつもの光景
兎小屋と1人頑張る女の子の姿
「俺も大好き。卯月」
俺は、1人頑張る卯月に向かって小さく呟き、机に戻る
早く片付けて、卯月の所へ行こう
俺達を引き合わせてくれた、あの兎小屋に
―END―