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prologue
明日はは久々に彼女と会う。

半年振りだ。

女ってのはすぐ変わるから、前より美人になってるんだろうな。

俺はそう思いながら半年前の彼女を思い出してみる。

「彼氏の前では絶対化粧しない!」

って言って会うときはいつもすっぴんだったけど、可愛かった。

俺の贔屓かもしれないけど、ちょっと幼い顔立ちが可愛くて、愛しかった。

「明日が楽しみだな。」

なんて呟いたりしてみる。

俺は本棚の一番上、そこに置いてある小さな缶を取り出した。

「…やっぱり懐かしい。」

付き合ってるときに撮ったプリクラ。

付き合って初めて撮ったプリクラはお互いなんか初々しくて、

ちょっと笑ってしまった。
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