大嫌いな君
+午前七時+
「んじゃ、行って来ます。」
「ん、いってらっしゃい。」
俺が扉を開けた瞬間…
「透、ちょっと待て。忘れ物……。」
振り向けば……
ちゅっ、というリップ音が響き。触れるだけのキスをされる
「いってらっしゃいのちゅー、してなかっただろ?」
アイツは妖艶な笑みを浮かべる
俺は顔が真っ赤になって
「い、いいいい行って来ます!!」
バタン!!!と扉を閉めた
な、なななななっ!!!!/////
ちょっと、待てよっ!!
何だよ、いってらっしゃいのちゅーって!!
うぅーーー////
微かだけど、アイツの体温がまだ唇に残ってる…
鼓動が早い
息切れも凄い…
何なんだよ、コレ…
俺は静かに、唇に手を当てた…