大嫌いな君
~学校に着き~
『おーっす!!』
『おはようっ!!』
『おはようございます。』
微かに聞こえるのは、風紀委員や生徒のあいさつ
俺は耳に入らなかった
まだ、忘れられなかった
初めてのキスみたいに、体温が残ってる
はぁー…きっと今の俺、変な顔だろうな
「おい、逢咲…逢咲!!」
「…へ?」
耳に覚えがある声は澪導だった
「おはよう。」
「あ、おはようございます。」
わけもわからず恥ずかしくなって、少し俺は俯く
アイツは俺の耳元で
「そんな可愛い顔するな、襲いたくなるだろ…。」
なっ!!////
「そんな顔、俺以外にはするなよ?」
そう言って、あいつはスタスタと学校に入った
可愛いとか、俺以外とかいうなよ…
何処かで、嬉しがってる自分が居た
自分の中に2人俺がいるみたいで
「おーっす、透。」
「あ、はよ。智稀!!」
俺は何事も無かったように、学校に入る
まさか、こんなに意識するなんて……。
透はまだ知らない、ここからが幕開けだと…