大嫌いな君
入学式が終わり、俺は誰かに肩を叩かれた

「っ……誰だっ!!」

振り向くと、予想通り……

「よぉ、逢咲 透くん?ちょーっと、面貸せや。」

サアァァァっと俺の血の気が引いていった

~裏庭~

「まさか、お前が逢咲先輩の息子とはな……。にてねぇなぁ。」

「うるせぇ、似てなくて結構。」

ったく、俺だって最悪だよ。いきなりキスされた奴の所に居候なんて……

あー、居候ってだけでもムカツクのに……

もっとムカツクーー!!!

「まぁ、これからよろしくな?ファーストキスを俺に奪われちゃった、純情男子君。」

澪導はケラケラッと笑いながら去っていく

なっ!!コイツ、覚えてて……っ!!

「ちょっ、待て。この変態っ!!!」

最悪だ、今日はマジで最悪だ

っていうか、俺のファーストキスはお前じゃないっつーの!!

……あれ?俺のファーストキスは誰だったけ……



< 3 / 33 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop