大嫌いな君
「おい、何さぼってんだ。」
やっぱり、澪導だった
「はぁ!?さぼってなんかねぇよ、何言ってんだよ。」
意味がわからない、放課後なのにさぼってる?
はぁ!?ふざけんじゃねぇよ!!
「お前、今日俺のところに来て手伝いするって、言っただろ?」
もちろん、そんな約束をした覚えは無い
「え、そうなのか?透、なら早くいかねぇとな!!」
そう言って俺の背中をぐいぐい押す智稀
こういうときだけ乗らなくていいからさっ!!
「ちょっ……まっ…。」
あっという間に俺は魔王に担がれる
「っと、ありがとな。結條。」
「いえいえ、お安い御用ですよ。」
ちょい待ってぇぇ!!
俺は泣きそうな目で智稀を見て手を伸ばす
アイツはウインクをして親指を立てる
めちゃくちゃ満面の笑みだな、この野郎!!
あぁ、俺はどうなってしまうのでしょう(泣)