大嫌いな君
想い
~澪導side~

俺はいつものように木下で寝ていた

俺以外に知ってる奴なんか居なかった

「おいっ……おいっ!!」

誰だよ……うるせぇなぁ

片目を開けてみたその人は……

先輩………

別れたはずの先輩が居た

俺と逢咲先輩は中学のころ付き合っていた

といっても、当時俺は中学3年、先輩は高校3年だった

俺等の中学と高校はエスカレーター式で毎日図書館で見る先輩が好きになった

といっても、先輩はストレート 俺は同性愛者

どう考えてもむくわれないと思った

だが、その時まだ俺は子供で……

無理矢理、先輩と付き合うようになった

楽しかった、先輩も好きだと言ってくれた

だけど………

長くは続かなかった

元々先輩はストレートだから、仕方ないって言うのもあったけど

でも、俺は諦め切れなかった

だから、先輩の子供を預かるにも少し戸惑った

でも、俺はそれを口実にして先輩に合いたかった

今更、付き合ってくれとはいえねぇけど

俺は先輩しか好きにならないと決めた

前にいるのは先輩ではないとわかっているのに

何故か俺はソイツにキスをした
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