シスコン★ブラザーズ



「きゃーーー。」




「お化け屋敷だよ。」




「言うの遅い!?」




「ごめん・・・。」




「いや私が悪かったです。
何も見ないで入ってすいません。

だからお願いだから離れないでね。」




「うん。
手繋いどこ。
はぐれないように。」



「えっいいの?
ありがとう。




きゃーーーー。

出た出た、おばけーーー。」


私は俊介君の後ろに回り抱き着いた





「澪ちゃん、違うよ、

他のお客さん。」




「あっそうなんだ。
ごめんなさい。」



「澪ちゃん、
ずっと抱き着いたままで行くの?」



「行く、もう無理だもん。」



「分かった、離れないでね。」



その後は目をつむり、耳をふさぎ

俊介君にへばりつき
俊介君の温もりだけを頼りに進んでいた





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