シスコン★ブラザーズ
「ただいまー。」
海「お帰りー。
浬君も無事でよかった。」
「はい???」
今何て言った?
何であいつが・・・
何であいつがいるんだよ~~
「ちょっと勝手に人の家
入ってこないでよ。
早く出てって。」
海「ななんてこと言うんだ澪。
浬くんは暫く
この家で預かることになった、
親父の会社の
社長の息子だぞ。」
は?
いまいち理解できない状態だが・・・
ただ一つ分かったことは
これから私は地獄を味わうってことだ
「宜しくなっ。
あっ海斗お兄さん。」
お兄さんじゃないでしょ
そこ海斗兄ちゃん怒るとこですよ
「澪ちゃんを
俺の彼女にしてもいいですか?
あの写真を見て一目惚れしました。」
指さしたのはリビングにある
私の成長記録写真たち
0歳から16歳まで1枚づつ貼ってある
剥がして欲しいのに
どうしても剥がしてくれない
ていうかあの写真に
一目ぼれする要素が見当たらない
「それにさっきお兄さん達から
いろんな話を聞いて
余計に好きになりました。」
だから俊介君のこと知ってたんだな
サッカー部ってことも・・・
海「えっ・・・?
是非とも宜しくお願いします。
いやぁ澪も幸せだなぁ、
こんな完ぺきな彼氏が居るとは。」
何だこの兄
今まで散々彼氏は
駄目だといっときながら
お金持ちのボンボンには
直ぐ妹を差し出すんだ
「浬君、こんな家だけど寛いでね。
部屋は澪の部屋の隣で、
端っこの部屋ね。」
そこ月斗兄ちゃんの部屋・・・
だから横の部屋から物出してたんだ。