秘密少女の非日常。Ⅱ

「ありがとうございましたー！」

店員の元気のある声と笑顔があたし達二人にくる




『あー、超美味かった』

あたし達が食べに行ったのは、パスタ専門のお店。このデパートの中にある食べ物屋の中でも有名らしい


らしいというのは、この店に入る前にここから出てくる客が有名な店はやっぱり一味違うね、とか話してたから



「本当、美味しかったわ」


『え、』

ちょっとビックリ。


「？何よ？」


『いや、涼ってさ、好き嫌い激しいじゃん？だから珍しいなって』


「なにそれ。まるで私が我が儘で食わず嫌いなヤな奴じゃないの」

え、何故そこまでいく？


『食わず嫌いとは言ってない。ま、似たようなもんだけど(ﾎﾞｿ)』


「何か言った？」


『ううん、何でもないデス』

ニコッとひきつり笑いをした。