秘密少女の非日常。Ⅱ
『そんなことより!買い物の続き、しよ?』
「ええ、そうしましょうか。時間は…1時40分・・か。何が買いたい?」
涼が携帯で時間を確認する。
買いたいもの買いたいものー…
『えっと…とりあえずペンチとネジと金づちと釘と板と…』
言いながら指で数える
「ちょ、ちょっと待ってあんたとりあえずペンチ…って何っ!?日曜大工でもする気!?・・・そそそれかペンチで…人を……」
血の気がサァーッと引いている涼
いや流石に犯罪犯したくありません。まだ人生楽しみたいんで
『…はあ、何を言い出すかと思えば何?日曜大工?違うよ
今日(土曜)中に工作とちょっとパイプの修理。』
あたしは呆れた様に息を吐き、涼を見た
「はぁっ!?そんなの業者に任せなさいよ!!パパかあんたは!!」
『パパかって…だって洗面所のパイプの部分、水漏れしてるんだもん。頼むよりした方が早いし』
「工作って!?」
『ちょっとした箱…みたいなの作ろうと思って。』
――なんて、男子的思考回路してんのよ
「…はあ。分かった。買いに行くわよ。・・・・全く」