秘密少女の非日常。Ⅱ






ゔ~~ん…?


なぁーんでこんなに気になるんだろ?


電柱に隠れてしゃがみ、ゔ~と声が…通りすぎて行く人達が変な物を見る目でこっちを見てる



「パパァー、変なお姉ちゃん」

と小さい女の子があたしを指差しながら父親に言う


「しっ!!見ちゃいけないよ」


子供に注意する父親


「えー?なんでー?」


「あのお姉ちゃんにはきっと…そう…パパ達には分からない難しい悩みがあるんじゃないのかな。…例えば病気とか、迷子とか」


「えー?そうなのー?」


「うん、そうなの。」

いや違いますから!




……でも…うん。まず一言




























『そこはママじゃね!?パパじゃなくね!?』

とあたしは思わず親子に突っ込みをしてしまった


あ…ヤバい……



「ゔぇええん!!あのお姉ちゃんごわいよ゙ぉお゙!!」


やっぱり……泣き出してしまわれた


「うんうん、怖かったね。パパも怖かったよ。よし、早く帰ろう。怖いもんね」



え、あたしどんだけ怖がられてるんですか


『あ…ごめんなさい』

と一応謝っといた
















……なんていうか、思ったんだけど、迷子って難しい悩み?病気って悩み事?いやいや違うよねあたし間違ってないよねあたし普通の常識くらいなら分かってるつもりなんだけど。もし、仮にあたしが病気だとして、こんなとこにいないでさっさと病院行っとるわっ!!!!







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