秘密少女の非日常。Ⅱ





≪…ところで…しんしって、何?ジェントルマーン、な紳士?≫

フリーズ。



『は…?…し、神使が何かって?』

あたしは恐る恐る聞いてみる。

≪うん≫

そうだよ。みたいな顔して返事をするラル。


『神使って何か分からないで言ってたの…?』

もう一度聞いてみる。


≪うん≫

あっさりと…

……信じらんない。


『……はぁ、えっとね神使っていうのはね…



古くから神に使える妖の事を差すの。…妖っていっても邪気なんてまったくないのよ。聖気があってね。神に何体も使えてる事だってあるの。ま、その神の力量と器次第だけどね。


でその神使が住めるような神聖な祠を建てなければならないの。



どう?分かった?』


≪う~ん、なんとなく。でも、そのしんしが何で真冬に必要なのさ?≫

ゔっ痛いとこ突くわね。


『…ま、まあ色々とね。あんのよ、色々と…』

と曖昧に誤魔化した。


≪ふーん。≫

ラルはそれ以上聞いてこなかったのでホッと胸を撫で下ろした。



『さて!めんどくさいけど造るとしますか!!ラル!手伝ってよね!』


≪ほーい≫






< 25 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop