秘密少女の非日常。Ⅱ
≪…ところで…しんしって、何?ジェントルマーン、な紳士?≫
フリーズ。
『は…?…し、神使が何かって?』
あたしは恐る恐る聞いてみる。
≪うん≫
そうだよ。みたいな顔して返事をするラル。
『神使って何か分からないで言ってたの…?』
もう一度聞いてみる。
≪うん≫
あっさりと…
……信じらんない。
『……はぁ、えっとね神使っていうのはね…
古くから神に使える妖の事を差すの。…妖っていっても邪気なんてまったくないのよ。聖気があってね。神に何体も使えてる事だってあるの。ま、その神の力量と器次第だけどね。
でその神使が住めるような神聖な祠を建てなければならないの。
どう?分かった?』
≪う~ん、なんとなく。でも、そのしんしが何で真冬に必要なのさ?≫
ゔっ痛いとこ突くわね。
『…ま、まあ色々とね。あんのよ、色々と…』
と曖昧に誤魔化した。
≪ふーん。≫
ラルはそれ以上聞いてこなかったのでホッと胸を撫で下ろした。
『さて!めんどくさいけど造るとしますか!!ラル!手伝ってよね!』
≪ほーい≫