秘密少女の非日常。Ⅱ





スラスラスラー、と妖の文字で『喚』と書く


『これでオッケー。ラル、近づいたら危ないから離れてて。』

あたし達は広いリビングに移動し、ラルはあたしから数歩下がった


スー…

あたしは目を閉じ、『喚』と書かれた白い紙を右手の人差し指と中指で挟んで前に腕を伸ばす




『汝、我が声を聞けいれし者、






その名を言え、





姿を表せ






我に使えよ、






我が名は』



ふああー、とあたしを中心に風が起き出す


最後に目を細める




































『白月(シラツキ)』


ドッッッ


それを合図に突風が起こる。








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