秘密少女の非日常。Ⅱ
『…まだ、ね。誓いを交わしてないでしょ?』
ふふっと笑って言った。
「そうでしたね。」
スッと膝をおり方膝をつく
そしてあたしの右手をとる
「我、天(あま)の狐
汝に喚ばれ天より来たり
主に幸を届け
厄を退く者なり。
我が名を
蒼炎(そうえん)の円(まどか)」
『ここに誓い、契約を結ぶ』
そう言って円の頬に手を添えて顔を近づけ目を閉じる
ちゅっ
顔を離す
……そう。契約する時には契約の証として口付け、もといキスをするのだ
『…契約完了。今から円はあたしの神使よ』
ニコリと笑って言う
そしたら円も笑顔で「幸栄です」と言った
『良し。契約も終わった事だし』
「主、私は何をすれば」
『うんじゃあ真冬って名前で呼んで?………それから――』
円を見てもじもじとする
円「はい何でしょう?」