秘密少女の非日常。Ⅱ
寝室から出て二人のいるリビングへ向かう。
『朝だから軽くでいいでしょ?学校あるし。』
と二人に聞く。この二人は朝だろうが夜中だろうがカロリー気にせず食べる。まあ肉食系だから仕方ないんだけど胃もたれとかしないから羨ましいよ。あと太らないのも。
「真冬が作ってくれる物なら何でも喜んで食べます。」
「そうだよ~真冬が作ったのだったら何でも食べるもんねー。」
ウソこけ。昨日は朝からあたしがパンを食べてるところを、邪魔ばかりしてきたじゃないか。
――――「パンなんて栄養のない!肉が食べたいです!!」
――――「肉肉肉肉肉肉肉肉ー!!」
はあ、あの時はほんとしつこかった。うわ、思い出すだけで腹が立つ。
最初は無視してたんだけど最終的に二人して泣きながら土下座して「お願いですから私達に栄養を!お肉を下さい!!」と言われたら鬼でも何か上げたくなるでしょ。可哀そ過ぎて。