秘密少女の非日常。Ⅱ
どーりで。なんか可笑しいと思った。
買い物に行くだけなのにドレス着せられたり化粧されたり…いや気づけよ、て話なんだけど涼の有無を言わさない笑い顔見たらさ、聞けないじゃん?
てかさっき打ったとこ、痛い!
と考えごとしてたら、
「ねえ、真冬今手を打った時“いてっ”て言ってなかった?」
ギクッ
『ははは…何を言ってらっしゃっるんですぞ。あんなの痛くも痒くもないぞよ。おほほほほ。』
「ぞ?あんた動揺し過ぎ。痛かったんでしょ?」
ニヤニヤ笑ってくる。
『い、痛くないよ!ほらこの通り!!』
そう言って涼に手のひらを見せる。
「…自分で手を見てごらんなさい。」
『?何よ。なんかついてんの?』
…………。
「これ見て痛くないって言える?」
『…言えません。』
スゴいね…見事なまでに赤くなっとるがな。
「痛い?」
ニヤニヤしながら聞いてくる
『…うん。ジンジンする』
なんでかな。これ言うのもの凄くヤだな。
「まぁ!!それは大変ね!誰か人を!!」
そして辺りに結構大きな声で言いやがった。
『なっ!?普通に大丈夫だし!!』
「どうかされましたか?」
///ひぃいっ誰か来ちゃったじゃん!!
「ええ。友人が手を強く打ち付けたみたいで…手が凄く赤いんです。もしかしたら……。」
もしかしたら何だよ!?
「そっそれは大変です!!おい!そこのメイド!!この方を医務室までご案内しろっ!!」
「はっはい!只今!!」
なな何でこんな事になんの!?
恥ずかしすぎるっ!!
『すっ涼!!………。』
あたしは涼に助けを求める為、横を見た瞬間、言葉を失いました。