秘密少女の非日常。Ⅱ
「真冬ーこっちよこっち!」
赤ずきんと一緒にご飯を注文した後受け取ってどこかなー、とキョロキョロしていた時、涼が片手を挙げてあたしの名前を呼んだ。
ちなみにあたしはオムライス大盛りで赤ずきんが牛丼(並)。
席についてそうそう涼に
「このイケメンくんは誰?」
『ああ、こちら…って涼クラスメイトの顔忘れたの?しかも面食いの涼が。』
いやー珍しいこともあるもんだなー。
「絶対岡崎には言われたくないよね。2年間一緒のクラスなのに知らないなんてね。」
それを聞いた涼は
「真冬…あんた最低。いくら顔が良くても影が薄いからって、最低ね。」
『涼は人のこと言えないくらい最低だね!』
(そんな元気良く言われても…)
『ま とりあえず、紹介します。赤ずきんくんです!!』
「違ーうっ!!」
すぐに突っ込んできた赤ずきん。
なんで?何が違うの??
「初めまして俺は赤石京次です。」
『え゙ー!?』
うそっ!?もしかして、
『あたし…違う人を赤ずきんと間違えて連れてきちゃったのーっ!!?』