秘密少女の非日常。Ⅱ
『つまりは…赤ずきんは赤ずきんて事だな!!』
ビシッと人差し指をたてて言う。
「はぁあ。もういいよ…疲れる。」
となんでか脱力する赤ずきん
。
『おや、見かけによらず案外お年寄り!?』
こんなんですぐに疲れるなんて!
「もう、どうでもいいよ。」
はぁ、とまたため息をする。幸せが逃げるぞー。良いのかー?いや、あたしは良くない。どんどん幸せあたしの口から入ってたもれ!!
すぅうーーっ!!!
……む、無理これ以上空気入らない。
『っぷへぇー!』
「えっ真冬なに、いきなり?」
『いや、赤ずきんが吐いた幸福をあたしが吸いとろうとしたんだけど、あたしの肺活量の少なさで勝敗は決まったの。』
勝負の結果、あたしは…負けた……。