秘密少女の非日常。Ⅱ
「それは困るな…俺、女の子苦手なんだよね。」
ほぉ、それはあたしが女じゃないと、言いたいのか。
『それは…一体どうすれば良いんでしょうねー。ここにも女の子が居ますし。他当たって下さい。』
爽やか顔をして言ってやった。
「ああ、ホントだ。あそこにいるのは岡崎さんの友達かい?」
それはやはり、あたしは違うと?
涼は女子と認め、あたしは違うと?じゃあ、あたしは何だ。女装癖の変態とでも言いたいのかこの野郎。
でも一応返事は返そう。
『はいそうです。』
あたしが丁寧に言うとこのハゲめ良からぬ事を企んでないよね?
ほら、今ニヤリと笑った!キモッ!ウガーッ目がーっ!!やだ止めて!!見たくない!
そう思い、視線を横へ逸らした。
ヤツは涼達の方を見て、
「ねえ、俺がいたら、ジャマ?」
と困った様な顔で言った。
『うん邪魔。あたしは友達とご飯を食べるの。』
あたしは即答した。そして友達の部分をかなり強調して言った。けど、
「真冬!!別に良いでしょ!一緒に食べるくらい!!」
目がハートですよ涼さん。下心見え見え。
『涼…あんた彼氏いるでしょ。』
「それはそれ!これはこれなの!」
はぁ
『赤ずきん…あんたは違うよね?あたしの気持ち分かるしょ?』
「えっ?あ、俺は岡崎の好きなほ、ヒッ」
急にガタガタ震えだした。
そして、衝撃の一言。
「お、俺は別に良いと、思う…。」