秘密少女の非日常。Ⅱ
「真冬、別に良いじゃない。」
『涼は黙らっしゃい!』
「良・い・じゃ・ない?」
そう言う涼が座ってるとこは、もし!もしあたしの前でこのバ会長が座ったら、会長が涼の横になる席にいるからである。
『あ、あんたね~。』
「まあまあ岡崎、落ち着けって。」
どうどう、としてくる赤ずきん。目覚めたか。
ってか、いたんだ。
「岡崎、それは傷つく。」
『あ、声に出てた?ごめんね、悪気はないんだよ?』
あたしの言葉を聞いてずーん、と落ちてる。
「真冬それ、逆効果。」
『え?そなの?』
あたしははて、と首を傾げてそう言って赤ずきんの方を見る。
「岡崎さんには分かんないよね。全てにおいて鈍いから。」
コイツ一々癪に触るわね。
『は?あたしのどこが鈍いっての?意味分かんない。』
「ほら、それすら分かってない。重症だね。」
イラッ
うざいうざいうざいうざい!!
うざいーー!!