秘密少女の非日常。Ⅱ
「ラル、人形(ヒトガタ)は大丈夫ですか?」
廊下を歩きながら問いかける。
「うん!!耳も出てないし尻尾もちゃんとしまったよ!!
円は?」
「クス…誰に言ってるんですか。私は常に完璧ですよ。」
(い、言い切った!この人(?)言い切ったよ!!)
玄関につき、ラルがドアを開けようとすると、
「ラル…靴を履いて下さい。」
円が呆れた様にそう言うとラルは自分の足元を見た。
「…エヘッ☆」
もーボクってばおバカ☆
という感じに左手をグーにして頭を軽くコツン、と叩く。
「どうでも良いので早く靴履いて下さい。」
それをスルーする。