秘密少女の非日常。Ⅱ




まあとりあえず落ち着こう。茶でも一杯貰って来るか…

「どこ行くの?」


椅子を引いて立つとまたヤツが馴れ馴れしく話し掛けてきた。

『お茶…貰いに。』


「なら俺も行くよ。」

ガタッと席を立つ性悪男。

『ううん、一人で大丈夫!』


笑顔で返した。

ホントは「あんたなんかと一緒にいるだけであたしのストレスが溜まるわ!!」と言いたいがあたしもまだ命が惜しいのでそんなこと言えない。

もし言ったら全女子生徒を敵にまわすに違いない。絶対血祭りになる!!


「そう…じゃ、俺のもヨロシクね。」

にっこり笑って言われた

『……は?』


が、意味が分からない。


「俺のも淹れて来て?」


『ふっ』

っざけんなー!!


『欲しかったら自分で取りに言ったら?』


「だったら一緒に行こうか。」

『大人しく座ってて?あ・た・しがっ!取って来て上げるから。』

間違っても一緒に歩きたくない。これはあたしのポリシーだ。←


「ヨロシクねー。」


『ふんっ!』





< 61 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop