秘密少女の非日常。Ⅱ




全くあいつめ!なぁにが俺のも淹れて来て?だ!!

茶ならあんたの横にあったじゃん!缶の!!

しかもヨロシクねーとか言ってた時それ飲みながら手を振ってくるなんて……



バカにしてる!!そして面白がってる!!

あんのニヤニヤした顔っ
思い出すだけでイラつく。


『あっ慧サンお茶2つちょーだい。1つは……』

あたしが慧サンにお茶を頼んでいると何やら騒がしくなってきた。特に女子。



…まさかあいつ!!


そう思ってばっと後ろを振り向く。けど、



あれ?違ったか。


変だな女子が煩くなる時は近くにあいつがいるはずなのに。


『???意味分からん。』


「何がだよ?」

慧サンがあたしの疑問を不思議に思ったのか聞いてきた。


『んや何でもない。


あっお茶ありがとー』

慧サンが淹れてきたお茶を取ってお礼を言うと慧サンは変な顔をした。

「…思うんだけどさ…それ、一体誰が飲むの?」

慧サンの質問にあたしはにやりと笑って返した。


『さあねー。あ ドッキリ?』


「そいつの事を思うと可哀想でならない。」


『まあまあ、いいじゃん面白ければ。じゃ、ありがとねー。』

そう言って涼達がいる席の方へ振り向いて歩きだす。






??何だろう?



なんかとてつもなく面倒くさくなるような気がする。


気のせいだと良いけど。





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