秘密少女の非日常。Ⅱ
『ほらほら会長サンちゃんと飲まないとダメでしょ?人に淹れて来て貰ったんだからなおさら。』
ああ もう一回今のシーン見たいなー。
そう思いながらお茶を飲む。
「あーーっ!!いたーー!!!!」
ぶーっっ!!!??
『ゲホッエェホッき、器官に入っゲホッオホッオホッ』
確かにもう一回見たいなー、とは言ったがまさか自分が吹き出すとは。しかも吹き出した後、空気を吸おうとした時に一緒に少々お茶が。
あービックリしたー!超喉がいだい…。
あーあ。どうせなら会長に掛かっちゃえば良かったのに。
なんて事を考えていると、この学校には不釣り合いな幼い子供の声が聞こえてくる。そして女子達がキャーキャーと…
なになになに?誰!?
「いた!いたよ!!」
ピクッ
え なーんかこの声に聞き覚えがぁあってま、まままさかっ!!!!
いやいやそんなワケない。だって行くときにちゃんと言った。
来るなって!!!!だからいるはずがない。
そうこの声はきっとあれだ、まだ成長段階の一年生の声だ。うんきっとそう「いたー!いたよ円!!」
またもやピクッと反応するあたしの耳。
あたしの耳は壊れたんだ。うん絶対そう!円なんて聞こえなーい。あは、あはははははっ
「はいはい。分かったから落ち着いて下さい、ラル。」
…………。
まさかさーそんなことあるわけないじゃん。うん。
……確認の為に見るだけ。確認確認。
そう言い聞かせ、ギギギギッと首を向けたくない後ろへと向けると…
回りの視線を集めているぴょんぴょんと男の横で跳ねるちっちゃい子供のとデカイ男の二人組。
「ほらーーあそこー!!」
ビシッと指を差した場所にそこにいる人達が一斉に振り向く。
ウ、ウソでしょ…誰か、ウソだと言ってぇーー!!